この記事でできること
- 最初のダッシュボードを「週次5指標の写し」として設計する
- チャート数を増やさず、更新手順を1行で残す
- Tableau 以外のBIでも同じ制約で始められる
だれ向けか
GA4 などの数字を週次で見始め、初めてダッシュボードを作る個人・小規模事業者向けです。Tableau の全機能チュートリアルや、大企業の権限設計は扱いません。画面操作の細部は製品・版で変わるため断定しません。同等のBIツールでも、本記事の「5つだけ」制約はそのまま使えます。
結論:最初の1枚は週次レビューの写し
綺麗な画面を作っても、誰も週次で見なければ意味がありません。最初のダッシュボードは、すでに決めている(または決める予定の)週次5指標を載せるだけにします。
指標の候補と選定はGA4の指標5つと揃えてください。週次の見方は15分レビューです。ダッシュボードは新しい真理を生む装置ではなく、同じ数字を同じ順番で見るための台紙です。
5指標の載せ方
| # | 載せるもの | 載せないもの(最初は) |
|---|---|---|
| 1 | 成果(キーイベント/CV) | セグメントの全組み合わせ |
| 2 | 流入の要約(例: セッション) | チャネルの深掘り全表 |
| 3 | 品質寄り指標(例: エンゲージメントや主要イベント) | 探索レポートの複製全部 |
| 4 | 商品/ページの上位だけ | 全SKUの明細 |
| 5 | 異常検知用の1つ(例: エラーや退店系) | 予測モデルの実験チャート |
「5つ」は絶対教義ではなく、最初の制約です。6つ目を足すのは、5つを4週間以上使ったあとにしてください。
完成の定義(これでOK)
- 1画面(スクロール過多にしない)
- 指標名の定義が1行ずつ書いてある(ツール外メモでも可)
- 更新手順が1行ある(例: 「月曜にデータ更新→リンク共有」)
- 見ないチャートを削除した
次の高度化はTableau次の一手へ送ります。最初の1枚で全部やらないでください。
完成チェックリスト
- 週次5指標が文章で決まっている
- ダッシュボードの指標がそれ以外に増えていない
- 定義メモがある(何を数えているか)
- 更新担当と頻度が1行である
- 会議で「この5つ以外は見ない」と合意した(自分だけなら自分に宣言)
- 綺麗さより、同じ順番で読めることを優先した
AIへの投げ方
役割: BI設計の最小主義コーチ
制約: 指標は最大5。チャート追加提案は禁止。製品UIの断定禁止。
私の週次指標: [5つを貼る]
データ源: [GA4 / Shopify / スプレッドシート など]
出力:
1. 1画面レイアウト案(文章で区画のみ)
2. 各指標の定義文(1行×5)
3. 更新手順の1行
4. 今足してはいけない指標候補とその理由
やってはいけないこと
- 初日から20チャートを並べて「完成」と呼ぶこと
- 定義が揺れたまま色と形だけ整えること
- 作った瞬間に満足し、週次で開かないこと
- 「ダッシュボードがある=意思決定できている」と錯覚すること
- ツール名に固執し、目的(同じ5つを見る)を忘れること
参照(公式・一次情報)
画面操作の細部は製品・版で変わるため、作業前は公式を正としてください。
- Tableau:ダッシュボード — ダッシュボード作成の公式入口
- Tableau:はじめに — 学習・導入の公式概要
- Google:キーイベント — 成果指標の一次情報
次のステップ(シリーズ内)
指標がまだ決まっていないなら、ダッシュボードより先に5つの選定へ戻ってください。画面はそのあとで十分です。