この記事でできること

  • ランディングページ別レポートを開く前に、比較できる条件を揃える
  • 「どのLPが良いか」を雑に決めないためのチェックリストを持つ
  • 探索の初期画面3つと週次レビューに、無理なく載せる

だれ向けか

GA4でページやLPの数字を見始めた個人・小規模のサイト/EC担当向けです。統計的な有意差検定や、Looker Studioの本格ダッシュボード構築は扱いません。探索のディメンション名はプロパティで違うことがあるので、作業時は自分のGA4を正としてください。画面の入口は探索で最初に見る3つ、習慣化は週次15分側です。

結論:動かす条件は1つだけ

ランディング別は便利です。入口ページごとのセッションやコンバージョンを並べると、「効いているページ」に見えます。現場で壊れるのは、期間もチャネルも端末も同時にいじった比較です。先週のモバイル広告経由と、今月の全体オーガニックを並べて「このLPが勝った」と言ってしまう、というパターンです。

ルールは1つです。比較したい差以外の条件を固定する。ランディングの良し悪しを語る前に、揃える条件を紙に書いてから探索を開きます。

揃える条件(表)

条件固定の例崩すと起きること
期間同じ日数(例: 直近7日同士)繁忙週と閑散週の差をLP差と誤認
チャネル/キャンペーン同じ媒体、または全体で固定広告の質の差をページ差と誤認
デバイス全体 or モバイルのみで固定スマホ最適化の差と混線
新規/リピーター可能なら片方に固定リピ比率の差をLP差と誤認
計測の穴同じイベント定義CV定義が週で違うと比較不能

UTMが荒いとチャネル固定ができません。命名が揺れている人は先にUTMルールを1枚にしてください。

ランディング比較の前に期間・チャネル・端末を揃えるシーン

手順(20分)

1. 比較の目的を1文にする(3分)

例: 「同じオーガニック流入の中で、商品LP Aと記事LP Bの購入率を直近14日で比べる」。目的が「なんとなくページ一覧を見る」なら、ランディング別はまだ不要です。

2. 条件メモを残してから探索を開く(7分)

メモ帳に上表の固定値を書いてから、探索でランディングページを行に置きます。指標は最初セッションと、自分が定義したCV(またはキーイベント)の2つで足ります。指標を5つ並べると、また物語が分岐します。

役割: GA4の比較設計アシスタント
目的1文: [例: オーガニック限定でLP A/Bの購入率]
制約:
- 動かす軸はランディングのみ
- 固定する条件を表で出力(期間・チャネル・デバイス・新規/リピ)
- 「勝ち確」断定は禁止。サンプルが少ない場合の注意を1行

3. 少ない数字の扱いを先に決める(10分)

LPによってはセッションが週10未満です。そこで順位を付けて改善を決めると、ノイズに振り回されます。週次では「セッションが[閾値]未満のLPはコメントしない」と決めてください。閾値は店の規模で違うので、最初は「上位5LP以外は見ない」でも構いません。

チェックリスト

  • 比較の目的が1文ある
  • 期間・チャネル・デバイスのうち、動かすのはランディングだけ
  • UTMまたはチャネルの定義が週をまたいで同じ
  • CV(キーイベント)の定義を変えた週ではない
  • セッションが極端に少ないLPで勝敗を言っていない
条件を固定したうえで探索でランディングを比較するシーン

やってはいけないこと

  • 期間もチャネルも同時に変えたまま「このLPが強い」と言うこと
  • ランディングと離脱ページを同じ表で混ぜて解釈すること
  • サンプル少ないLPに毎週手を入れること
  • 探索を作り込みすぎて、週次15分を壊すこと
  • 画面名や指標の意味を記事の記憶だけで断定すること

参照(公式・一次情報)

探索のディメンション名はプロパティで違うことがあるため、作業前は公式と自分のGA4を正としてください。

次のステップ

探索の入口は最初に見る画面3つ、数字の習慣は週次15分へ。広告流入が絡むなら広告前の計測も併せて。今日やるのは「目的1文+固定条件のメモ」だけで十分です。