この記事でできること

  • WordPressの記事本文へ内部リンクを貼り、公開後まで確認できる
  • リンク先を「キーワードが近い」だけで選ばず、読者の次の疑問から判断できる
  • 新記事から既存のハブへ1本、旧記事から新記事へ1本という週1ルールを持てる
  • AIで候補を探しつつ、無関係なリンクや曖昧なアンカーを人間が除外できる
  • 孤立ページとリンク切れを、小さな一覧表で定期確認できる

だれ向けか

WordPressで投稿や固定ページを増やしている個人・小規模事業者向けです。記事は公開しているものの、ページ同士がつながっていない、過去記事を毎回見直す時間がない、どの文言にリンクを置けばよいか迷う人を想定しています。

ここで扱うのは、本文中に手作業で置く内部リンクと、小規模サイトで続けやすい監査方法です。被リンク獲得、サイト全体の大規模な構造変更、特定プラグインの設定代行は扱いません。テーマやエディタで画面表示が異なるため、実際のラベルは利用中の公式情報を確認してください。

結論:週1回、関連する2ページを双方向につなぐ

内部リンクは、本数を増やす作業ではありません。読者が現在のページを読んだあと、次に必要なページへ移れるようにする作業です。

続けるルールは次の2本に絞ります。

  1. 今週公開・更新したページから、既存のハブや基礎ページへ1本貼る
  2. 関連する既存ページから、今週のページへ戻るリンクを1本貼る

この「週1・双方向2本」はGoogleが示す本数基準ではありません。一度に全記事を修正して止まるのを避けるための運用ルールです。2本でも関連性がなければ貼りません。反対に、読者の理解に必要なら2本を超えても構いません。

順位や回遊率の改善は保証できません。まず、重要なページが別ページから見つかり、読者がリンク先を予測して移動できる状態を目標にします。

内部リンクと他のリンクの違い

「サイト内にあるリンク」は同じように見えても、役割が異なります。

種別主な役割設置場所今回の対象
本文内部リンク文脈に沿って同一サイトの別ページへ案内する記事本文対象
パンくず現在地と上位階層を示すページ上部など実装確認のみ
グローバルナビ主要ページへ共通導線を置くヘッダーなど対象外
関連記事近い記事をまとめて提示する記事下など補助
外部リンク別サイトの情報を参照する記事本文内部リンクではない

テーマの関連記事機能があっても、本文内部リンクが必ず不要になるわけではありません。関連記事は一覧として候補を提示し、本文リンクは説明中の具体的な疑問に答えるページへ案内できます。どちらが表示されるか、どのHTMLが出力されるかは実装を確認します。

リンク先を選ぶ3つの基準

内部リンク候補は、次の3条件で選びます。

  1. 読者の次の疑問に答える
    現在の説明を理解したあと、次に判断・実行したい内容であること。
  2. アンカーの約束とリンク先が一致する
    「固定ページの最小構成」と書いたなら、リンク先でその構成を確認できること。
  3. 本文中に自然な設置文脈がある
    リンクを置くためだけに無関係な文章を足さず、前後の説明とつながること。

たとえば内部リンクのハブを決める前にサイトの入口が曖昧なら、WordPressの最初の固定ページ構成へ案内できます。記事タイトルの整理中なら、WordPressのタイトル・メタ説明をAIで揃える手順が次の疑問に対応します。

キーワードが似ているだけで、読者の作業がつながらないページは候補から外します。

WordPressで内部リンクを貼る手順

1. リンク元とリンク先を決める

最初に、いま編集するページと、案内したいページを1つずつ開きます。リンク先のタイトルだけで判断せず、本文を読み、アンカーで約束する内容が実際にあるか確認してください。

リンク先URLはブラウザのアドレス欄やWordPress内の検索候補から取得します。公開前ページ、限定公開ページ、古いURLを誤って選ばないよう、閲覧できる状態も確認します。

2. リンクにする文言を選ぶ

本文中から、リンク先の内容を具体的かつ簡潔に表す語句を選びます。

  • 避けたい: 「こちら」「詳細」「この記事」
  • 改善例: 「Search ConsoleをWordPressへ接続する手順」
  • 改善例: 「固定ページの最小構成」
  • 改善例: 「タイトルとメタ説明の揃え方」

同じキーワードを不自然に繰り返す必要はありません。読者がクリック前にリンク先を予測でき、前後の文章として自然であることを優先します。

3. WordPressでURLを設定する

  1. 投稿または固定ページの編集画面を開く
  2. リンクにしたい文言を選択する
  3. 使用中エディタのリンク機能を開く
  4. 同一サイトのリンク先URLを入力または検索して選ぶ
  5. 設定を確定し、下書き保存または更新する

通常の本文内部リンクは、読者が同じ流れで移動できるよう同じタブを基本にします。ただし、サイトの運用方針や特殊な機能がある場合は、その設計に従ってください。

画面ラベルはWordPress、テーマ、プラグイン、エディタの更新で変わる可能性があります。特定のボタン名が見つからない場合は、利用中環境の公式ドキュメントを確認します。

4. 公開後にリンクを確認する

保存できたことだけで完了にしません。公開ページで次を確認します。

  • 選んだ文言がリンクとして表示される
  • クリックすると意図したページへ移動する
  • 404やリダイレクトループにならない
  • 別サイトや古いURLを指定していない
  • モバイル幅でも文の意味が読み取れる
  • HTMLを確認する場合、hrefを持つa要素として出力されている

Googleは、一般的にクロール可能なリンクとしてhref属性を持つa要素を案内しています。JavaScriptだけに依存する特殊な実装は、テーマや開発担当者と確認してください。

WordPressで新記事から既存のハブページへ内部リンクを設定する場面

週1で2本だけ足す運用

毎週の対象を、新規または更新した1ページに絞ります。

手順やること完了条件
1今週の対象ページを1つ選ぶURLと役割を言える
2対象ページから既存ハブへ1本貼る次の疑問に答える
3関連する旧ページから対象ページへ1本貼る新記事が孤立しない
4アンカーとリンク先を確認する内容が一致する
5公開ページで両方をクリックする正常に到達する

ハブとは、そのテーマの入口になるサービスページ、シリーズ案内、カテゴリ解説などです。ハブがなければ、無理に作ったことにせず、まずコラムシリーズの設計方法でページの役割を整理します。

この運用を続ける価値は、決まった期間で成果が出ることではなく、新しいページを追加するたびにリンク関係を更新できることです。作業できない週があっても、翌週に対象を1ページ選び直せば再開できます。

良いアンカーと避けたいアンカー

状況避けたい例改善例
設定手順へ案内詳細はこちらSearch Consoleの接続手順
構成記事へ案内このページWordPress固定ページの最小構成
SEO記事へ案内関連記事タイトルとメタ説明の揃え方
表示速度記事へ案内もっと読むWordPressの表示速度を計測する方法

具体的であっても、リンク先にない内容を約束してはいけません。「順位が上がる内部リンク」のように成果を断定するアンカーも避けます。アンカーは検索エンジン向けのラベルだけではなく、読者が次の行動を決める文です。

AIで内部リンク候補を探す

記事数が増えたら、AIを候補の絞り込みに使えます。ただしURLやタイトルだけでは内容を誤認しやすいため、各ページの役割と短い要約も渡します。

役割:
WordPressサイトの内部リンク候補を整理する編集アシスタント

入力:
- 対象ページ: [URL / タイトル / 要約 / ページの役割]
- 既存ページ: [URL / タイトル / 要約 / ページの役割の一覧]
- 現在の内部リンク: [URL一覧]
- 除外するページ: [非公開、終了、無関係など]

出力:
1. 対象ページから貼る候補を3件
2. 各候補を置ける本文中の文脈とアンカー案
3. 既存ページから対象ページへ戻す候補を2件
4. 貼らない方がよい候補と除外理由
5. 判断に必要だが不足している情報

制約:
- 本文にない内容を推測しない
- 関連性の理由を1行で説明する
- 順位や流入の改善を保証しない
- 自動適用せず、人間の確認待ちにする

候補が出たら、人間がリンク先本文を開き、選定3条件を確認します。AIへ未公開の顧客情報、個人情報、APIキー、管理画面の認証情報を渡してはいけません。外部サービスへ送信される情報と利用条件も公式情報で確認します。

孤立ページとリンク切れを監査する

孤立ページは、通常のサイト内リンクからたどれないページです。ただし、キャンペーン完了ページや特定利用者向けページなど、意図的に一般導線へ出さない場合もあります。「孤立しているから必ずリンクする」と決めず、そのページを検索や回遊で見つけてほしいか確認します。

週1回、次の表へ1行だけ追加します。

対象URLページの役割発信先受信リンク元アンカーリンク切れ次回確認
/column/example/手順記事基礎ハブ関連する旧記事内容を表す文言なし要・不要

優先順位は次のとおりです。

  1. 見つけてほしい重要ページなのに、受信内部リンクがない
  2. 404や移転済みURLへリンクしている
  3. 「こちら」だけでリンク先が分からない
  4. 新記事から既存の入口へつながっていない
  5. 関連性が弱いリンクが機械的に置かれている

候補発見には、WordPressの記事一覧、サイト内検索、公開サイトの巡回、Search Consoleなどを補助的に使えます。ツール上の数だけで削除・追加を決めず、ページ目的と実際のリンク先を確認します。

旧記事から新記事への内部リンクとリンク切れを週1の一覧で確認する場面

公開前チェックリスト

  • リンク元とリンク先の内容を両方読んだ
  • リンク先が読者の次の疑問に答えている
  • アンカーからリンク先の内容を予測できる
  • 本文の流れを壊す位置へ無理に置いていない
  • 新記事から既存ハブ、旧記事から新記事の両方向を確認した
  • 非公開ページ、古いURL、別サイトを誤指定していない
  • 公開後にリンクをクリックし、404でないことを確認した
  • 順位、流入、回遊率の改善を保証していない
  • AIへ未公開情報や認証情報を渡していない

よくある質問

内部リンクは1ページに何本必要?

固定本数はありません。読者が現在の内容を理解し、次へ進むために必要な関連ページだけを置きます。本記事の「週1で2本」はSEOの合格基準ではなく、作業を止めないための運用ルールです。意味のない2本を足す必要はありません。

内部リンクにnofollowは必要?

通常のサイト内導線へ一律にnofollowを付ける運用は前提にしません。リンク先を一般導線へ出すべきでないなど特殊な要件がある場合は、Google公式情報とサイトの公開設計を確認してください。

XMLサイトマップがあれば内部リンクは不要?

不要にはなりません。XMLサイトマップは検索エンジンによるURL発見を補助します。一方、本文内部リンクやナビゲーションは、読者がページ間を移動し、サイト内の関係を理解するための導線です。役割を分けて整えます。

内部リンク用プラグインは必要?

必須ではありません。小規模サイトなら、WordPress標準のリンク機能と週1の監査表から始められます。候補抽出を自動化する製品を使う場合も、一括適用せず関連性を確認してください。料金、機能、管理画面、送信データは各公式情報を正とします。

やってはいけないこと

  • 関連性を確認せず、同じキーワードのページへ機械的にリンクする
  • 「こちら」「詳細」だけでリンク先を説明しない
  • 本文にない成果をアンカーで約束する
  • 固定本数を満たすためだけにリンクを増やす
  • AIやプラグインの候補を一括適用する
  • フッターや関連記事があるだけで本文の導線確認を省略する
  • リンク先の移転・削除後も古いURLを放置する
  • 内部リンクだけで順位や回遊率が上がると保証する
  • 未公開情報、顧客情報、認証情報をAIへ入力する

参照(公式・一次情報)

検索エンジンの扱い、WordPressの操作、テーマの仕様は変わる可能性があります。実作業時は公式情報を確認してください。

次のステップ(シリーズ内)

  1. ページの入口を決めるなら、WordPressの最初の固定ページ構成
  2. リンク先の約束を検索結果でも揃えるなら、タイトルとメタ説明をAIで揃える手順
  3. 検索側の発見状況を確認するなら、WordPressにSearch Consoleを接続する手順
  4. 公開後の体験を計測するなら、WordPressの表示速度を計測する方法

まず今週公開した1ページを選び、既存ハブへの1本と、旧記事から戻る1本を確認してください。次週は一覧表の次の行から再開できます。

ツール・サービス紹介

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