この記事でできること
- AIに構造だけのあるたたき台を出させる
- 事業者情報は自分で埋める
- 人間確認なしの公開を防ぐ
だれ向けか
問い合わせフォームやアクセス解析がある WordPress サイトを自分で運営する個人・小規模事業者向けです。本記事は一般的な作業メモであり、法的助言ではありません。 業種・管轄・取り扱うデータの内容によって必要な記載は変わります。不安が残る場合は専門家に確認してください。Cookie同意バナーの実装詳細は扱いません。
結論:AIは骨子係。確定は人間
AIに「プライバシーポリシーを書いて」と頼むと、それっぽい長文が出ます。しかし事業者名・連絡先・実際に集めている情報が空欄のままだと危険です。
順番を固定します。
- 自分のサイトが集めている情報を列挙する(人間)
- 骨子の見出し案を出させる(AI)
- 空欄を自分の事実で埋める(人間)
- 誇張・断定・他社コピーがないか見る(人間)
長いほど安全、ではありません。事実と一致していることが先です。
たたき台の手順
1. 収集インベントリ(10分)
最低限、次をメモします。
- 問い合わせフォーム(名前・メール・本文など)
- アクセス解析(入れている/入れていない)
- ニュースレターや外部埋め込み(ある/ない)
- 委託先(サーバー、メール、解析ツールなど「使っているもの」)
フォーム自体の最小構成はお問い合わせフォームと揃えてください。
2. AIプロンプト例
役割: プライバシーポリシーのたたき台作成(法的助言ではない旨を冒頭に書く)
前提: 日本の個人事業/小規模サイト。問い合わせフォームあり。
収集: [上のメモを貼る]
制約:
- 空欄は [要記入] のまま残す
- 断定的な法令解釈を書かない
- 他社ポリシーの要約コピー禁止
出力: 見出し構成と、各見出しの下書き(短文)。最後に人間確認チェックリスト。
3. 人間が埋めるもの
| 欄 | 例 |
|---|---|
| 事業者名 | 屋号/氏名 |
| 連絡先 | フォームURLやメール |
| 収集項目 | 実際のフォーム項目と一致 |
| 利用目的 | 返信・サービス提供など事実 |
| 委託 | 使っているサービス名(分かる範囲) |
Shopify 側の法務チェック発想はShopify法務チェックも参考になります(プラットフォームは違っても「事実を埋める」点は同じです)。
公開前チェックリスト
- 「法的助言ではない/必要なら専門家へ」の意識を持てた
- [要記入] が残っていない
- フォーム項目と記載が一致している
- 使っていない解析ツールを書いていない
- 他社サイトからの丸コピーではない
- 問い合わせ導線と矛盾しない
- 公開ページから辿れる位置にある
やってはいけないこと
- AI出力をそのまま法務確定文書として公開すること
- 空欄やプレースホルダを残したまま公開すること
- 使っていないサービス・収集項目を書くこと
- 「完全準拠」「絶対安心」などの断定を入れること
- 他社ポリシーをほぼそのまま転載すること
参照(公式・一次情報)
法令・画面・ガイドラインは変更されうるため、公開前は公式を正としてください。本記事は法的助言ではありません。
- WordPress:プライバシー設定画面 — ポリシーページの指定とガイドの公式入口
- WordPress:個人データのエクスポート画面 — サイト内個人データ対応の公式ツール説明
- 個人情報保護委員会:ガイドライン(通則編) — 個人情報の取扱いに関する公的ガイドライン
次のステップ(シリーズ内)
文章が置けたら、画像ルールとドメイン/リダイレクト確認へ進みます。
どこまで自分で書いてよいか
問い合わせとアクセス解析だけの小規模サイトなら、たたき台+事実の記入で公開準備に進むケースが多いです。一方で、会員機能・決済・センシティブな情報を扱う場合は、独学のまま確定しない方がよいです。境界が分からなくなったら、公開を急がず専門家確認に切り替えてください。
「他社の条文をほぼ同じ」は、一見完成度が高く見えても、自社の実態とずれると逆にリスクになります。短くても事実に合う方が優先です。
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